採用動画の外注で失敗しない!掛かる費用と効果測定のポイントを徹底解説

採用動画を外注する際に注意すべき費用と効果測定のポイントを紹介するバナー画像。チェックリストや面談のイラスト入り。

「見積もりは〇十万円… でも応募ゼロだったらどうしよう」

「動画を作れと言われても、社内に詳しい人なんて誰もいない」

「外注先の言いなりで、あとから追加費用を請求されたら?」

「採用動画、本当にモトは取れるのか…?」

技術系人材の取り合いが激化するいま、採用動画は魅力的な切り札

けれど 費用対効果が見えない という壁にぶつかり、踏み出せずにいる企業も少なくありません。

多くの企業が抱える、採用動画外注への期待と「費用対効果」という大きな壁。

それらの悩みを、この記事では解決していきます。

この記事を読むことで得られること

  • なぜ今、採用動画の外注が有効な一手なのか?
  • 気になる費用相場と投資を無駄にしないためのリアルな数字(データとシミュレーション)。
  • 後悔しない外注先の選び方と契約時のチェックポイント。
  • 社長自身がやるべきこと、任せるべきことの線引き。

読み終える頃には、採用動画の外注への漠然とした不安が具体的な一歩へと変わるはずです

目次

第1章 なぜ今、採用動画の外注が経営戦略の選択肢になるのか?

厳しい採用市場…中小企業こそ「動画の力」を味方に

最近、多くの会社で「人手が足りない!」という声が大きくなっているのをご存知ですか?

厚生労働省が出しているデータを見ても、有効求人倍率が、実際に上がってきているんです。

これは、多くの企業にとって人材獲得の難易度が上がっていることを示唆しており、

特に専門的なスキルが求められる技術系人材においては、その獲得競争はますます激化しています。

厚生労働省の「有効求人倍率の推移」グラフ。2010年代から2020年代までの求人・求職数と倍率の推移を棒グラフと折れ線で表示。
有効求人倍率はコロナ禍を経て再び上昇傾向に。人材確保の難しさがデータでも明らかに。

出典:厚生労働省

さらに、電通の「Z世代就活生 まるわかり調査 2024」によると、就職活動でX(旧Twitter)を利用する学生は55%
LINEオープンチャットを利用する学生は44%にのぼり、これらのSNS上で動画コンテンツに触れる機会も増えています。

就職活動において学生が利用したSNS・動画系サービスに関する調査結果。X(旧Twitter)55%、LINEオープンチャット44.1%、Instagram40%、YouTube36.8%。
就活生が最も活用しているのはX(旧Twitter)。SNSでの情報収集が就職活動の新常識に。

出典:株式会社電通

まさに、テキストよりも「動く画」で企業の魅力が先に伝わる時代と言えるでしょう。

こんな採用が難しい時代だからこそ、そして情報がすぐに手に入る今だからこそ、

中小企業がどうやって

「この会社で働きたい!」

と思ってもらえる人に会社の良さを伝え、

心に響くアプローチをするかが、今まさに取り組むべき大切なテーマになっているんです。

その有力な解決策の一つが、採用動画の戦略的な活用です。

採用動画の目的って何だっけ?メリットをおさらい

採用動画って、なんとなく良さそうだけど、具体的にどんな良いことがあるんだろう?と、改めてふと考えることもありますよね。

ここで一度、採用動画が会社にもたらしてくれる基本的なメリットを、社長の目線でおさらいしてみましょう。

これを知っておくだけでも、例えば動画制作会社さんと話すときに、「うちはこういう効果を期待してるんだ」と具体的に伝えやすくなりますよ。

会社の「本当の姿」を伝え、入社後のミスマッチをぐっと減らす!

採用動画の一番の強みは、求人票の文字だけでは伝えきれない、会社の雰囲気や社員の表情、仕事のやりがいといった『リアルな魅力』を映像と音で届けられること。

応募者は「この会社、なんだか自分に合ってそうだな」と具体的にイメージしやすくなります。

その結果、入社してから

「こんなはずじゃなかった…」

という残念なミスマッチを未然に防ぐ効果が期待できるんです。

これって、採用や教育にかかる時間とコストを考えると、実はすごく大きなメリットですよね。

24時間365日働く、優秀な広報・採用担当としての役割

採用動画はまさに

「24時間365日、文句も言わずに働き続けてくれる超優秀な広報兼採用担当」

のような存在になります。

社長や採用担当者の方が、説明会などで何度も同じ会社の強みを話す手間を大きく減らせますし、遠くに住んでいる人にも、夜遅くに転職活動をしている人にも、いつでもどこでも貴社の魅力をアピールし続けてくれるんです。

これほど頼りになって、費用対効果の高い営業マンは、そうそう見つかりませんよね。

採用動画のメリット、なんとなくイメージできましたか?

でも、その効果を最大限に引き出すには、しっかりとした「目的設定」「戦略」が不可欠なんです。

「うちの会社の場合はどうだろう?」ともっと具体的に知りたくなった方や、採用動画を作る上での目的設定や戦略的な活用法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

▶▶採用動画とは?企業が知るべき採用動画を作る目的と戦略的活用法!

「餅は餅屋」に任せるメリットとは? 社長が本業に集中するために

社長の大切な時間は、やっぱり会社の未来を創る「本業」に使ってこそですよね。

採用動画ももちろん重要ですが、動画制作の準備や作業に社長自ら、あるいは社員の方が多くの時間を取られてしまうのは、ちょっと避けたいところ。

そこで、「餅は餅屋」ということわざ通り、動画制作のプロに任せることで生まれる、企業にとって嬉しいメリットを見ていきましょう。

プロ品質の動画で、しっかり魅力を伝えられる!

動画作りの専門知識がなくても、高価な撮影機材や編集ソフトを使いこなせなくても大丈夫。

プロの手にかかれば、自社の魅力や社風がしっかりと伝わる、高品質な採用動画を確実に手に入れることができます。

「自分たちで作ってみたけど、どうも素人っぽくて…」なんて悩みからも解放されますよ。

社長も社員も「本来の仕事」に集中できる!結果的にコスト削減も?

これが一番大きいかもしれません。

動画制作にかかるはずだった時間や手間を、まるっとプロに委ねることで、社長も社員も本来の業務に全力で集中できます。

目先の外注費だけ見ると「高いかな?」と感じるかもしれませんが、

もし社員の方が不慣れな動画制作に何十時間も費やしたり、その間、本業が滞ったりすることを考えれば、

結果的に「時間」も「人件費」も節約につながる可能性だって十分あるんです。

第2章【社長の最大の懸念】採用動画の外注、本当に費用対効果は合うの?

ズバリいくらかかる?採用動画の費用相場と知っておきたい料金の仕組み

採用動画を外注するとなると、まず気になるのが「で、結局いくらかかるの?」という費用面ですよね。

とても大切なポイントです。

もちろん、作る動画の長さや、どんな内容にするか(例えば、社員インタビュー中心か、ドラマ仕立てにするかなど)、撮影の規模や求めるクオリティによって、費用は本当にピンからキリまであります。

ただ、そうは言っても、ある程度の目安や料金の考え方を知っておかないと、検討のしようがないですよね。

ここでは、一般的な採用動画の料金がどんなふうに決まるのか、そして制作会社から見積もりをもらったときに、どんな項目をチェックすればいいのか、その基本的なポイントを見ていきましょう。

動画の種類で変わる料金の目安

一口に採用動画と言っても、いろいろな種類があります。

例えば、社内の様子や先輩社員のインタビューをシンプルにまとめた動画であれば、比較的コストを抑えやすい傾向があります。

逆に、会社の歴史や理念を伝えるために、脚本を作り込んでドラマ風にしたり、アニメーションをたくさん使ったりするような凝った動画は、その分、費用も時間もかかるのが一般的です。

見積もりでよく見る主な料金内訳って?

制作会社の見積もりを見ると、だいたい「企画構成費」「撮影費」「編集費」といった項目に分かれていることが多いです。

「企画構成費」は、どんな動画を作るか、どんなメッセージを込めるかといった、動画の設計図を作るための費用。

「撮影費」は、カメラマンや音声さんなどのスタッフの人件費や、使う機材、もしスタジオで撮るならその場所代など。

「編集費」は、撮った映像をつなぎ合わせたり、不要な部分をカットしたり、文字(テロップ)を入れたり、BGMや効果音、ナレーションを加えたりする作業の費用です。

これらのどこまでを制作会社にお願いするか、どんなクオリティを求めるかで、最終的な金額が変わってきます。

もっと詳しい料金相場や、「うちの会社だとどれくらい?」といった具体的な費用感については、こちらの記事で様々なケースを交えながら詳しく解説しています。

ぜひ、予算を考える際の参考にしてみてください。

▶▶「採用動画の費用、高いんでしょ?」と諦める前に。中小企業こそ知りたい料金相場と賢い投資術

データが語る採用動画の「本当の効果」とは?~社長のための投資判断材料~

「高いお金を払って動画を作っても、本当に効果があるの…?」これは多くの社長が抱える、もっともな疑問であり、一番知りたいところだと思います。

けっして安い買い物ではありませんから、慎重になるのは当然ですよね。

そこで、ここではいくつかの客観的なデータを元に、採用動画が実際にどのような効果をもたらしているのか、そしてそれを単なる「出費」ではなく、会社の未来への「投資」としてどう捉えるか、そのヒントを探っていきましょう。

感情論ではなく、具体的な数字や事実を一緒に見ていくことで、きっと判断材料が見つかるはずです。

イマドキの就活生は、採用動画をこう見てる!

ある調査(※1)によると、就活中に採用動画を視聴したことのある学生は、全体の約半数(49%)にのぼります。

会社説明や採用動画の視聴経験に関する円グラフ。『はい』が49%、『いいえ』が51%で、回答がほぼ半々に分かれている。
採用動画の視聴経験者は49%。半数近くの就活生が活用している。

そして、注目すべきは、その動画を視聴した学生のうち、実に97%もの人が「企業理解の助けになった」と回答している点です。

企業理解に役立つ動画だったかの質問に対し、『はい』と回答した人が97%、『いいえ』は3%にとどまった円グラフ。
企業紹介動画の効果を実感した就活生はなんと97%。動画は企業理解を深める最強ツールに。

(※1 出典:株式会社ガロア

採用動画は、もはや単に「あれば望ましい」という選択肢の一つではなく、視聴した学生の大多数がその価値を認めていることから、企業理解のための不可欠な情報源へと変化していると言えるでしょう。

つまり、採用動画は企業にとって“標準装備”と言えるほど重要性が増しているのが現状です。

採用動画、活用している企業は成果を実感!

また別の調査(※2)に目を向けると、採用に成功している企業の63.3%が採用活動で動画を活用しており、

採用活動における動画の活用状況を示す円グラフ。「取り入れている」63.3%、「取り入れていない」34.9%。
約6割の企業が採用活動に動画を活用中。動画活用はもはや“当たり前”の時代へ。

さらにそのうち62.3%の企業が「動画導入後に内定承諾率が向上した」と回答しています。

採用活動に動画を取り入れた企業が感じたメリットを示す棒グラフ。「内定承諾率の向上」が62.3%で最多。
採用動画の効果1位は「内定承諾率の向上」。ミスマッチ防止や辞退率低下にもつながる好影響が多数。

この調査結果から、動画を積極的に活用している企業ほど、採用活動において求める人材から選ばれる傾向にあることがうかがえます。

さらに注目すべきは、内定承諾率の向上です。

これは、入社前の企業理解が深まることでミスマッチが減少し、結果として採用コストの最適化にも繋がる可能性を示しています。

採用動画は、採用の“質”と“効率”の両面を高める有効な一手となり得るのではないでしょうか。

(※2 出典:株式会社Candee

「新卒採用だけ」はもう古い!中途採用にも動画は響く!

さらに、こんなデータもあります。

ある調査(※3)によれば、企業全体の約3割(29.9%)が中途採用においても動画を活用しており、転職を考える求職者側も、約9割が「動画を視聴することで志望度が上がる」と回答しているのです。

中途採用の各フェーズにおける動画活用状況を示した横棒グラフ。全体の29.9%が何らかの形で動画を活用中。
中途採用における動画活用率は3割弱。特に「説明会・セミナー」での活用が進む一方、「選考」段階では慎重な姿勢も。

(※3 出典:株式会社マイナビ「マイナビキャリアリサーチLab」

「採用動画は新卒向けのもの」というイメージは、もはや過去のものと言えるかもしれません。

このデータは、経験豊富な中途採用の候補者に対しても、動画が強い訴求力を持つことを明確に示しています。

特に、独自の魅力や社風を効果的に伝えたいと考える中小企業にとって、これは競合と差別化を図る大きなチャンスと言えるでしょう。

これまでアプローチしきれなかった層にも、動画を通じて自社の魅力を届けることができるかもしれません。

これらのデータが示すように、採用動画は単なる「流行りもの」として片付けられるものではなく、しっかりと効果が期待できる「戦略的な投資」と言えるのではないでしょうか。

もちろん、これらのデータがすべてあなたの会社にそのまま当てはまるとは限りません。

しかし、こうした客観的な事実を知っておくことは、社長が投資判断を下す上で、きっと心強い材料になるはずです。

採用動画の効果に関するさらに詳しいデータや、その効果をどう分析していくかについては、こちらの記事もぜひご覧になってみてください。

▶▶採用動画の「本当の効果」を引き出す秘訣とは? 費用対効果のデータ徹底解説

あなたの会社ならどうなる?費用対効果を最大化する3つの秘訣

さて、採用動画には確かに効果がありそうだ、ということは分かったけれど、

「じゃあ、うちの会社でその効果を最大限に引き出すには、具体的にどうすればいいの?」

と思いますよね。

そうなんです。

どんなに素晴らしい道具も、使い方次第。

闇雲に「とりあえず動画を作ってみよう!」では、

期待したほどの成果が得られない…

なんてことにもなりかねません。

そこで、せっかく投資する採用動画の費用対効果をググッと高めるために、

これだけは押さえておきたい「3つの秘訣」を、ここでお伝えします。

この3つを意識するだけで、動画制作の成功確率が格段に上がるはずですよ。

秘訣1:何のために作る?

まず一番大切なのが、

「何のためにこの採用動画を作るのか?」

という目的を、社長自身が誰よりも明確に持っていることです。

例えば、

  • 「とにかく応募者の数を増やしたい」
  • 「技術職の経験者からの応募をピンポイントで集めたい」
  • 「入社後のミスマッチを減らして、定着率を上げたい」
  • 「会社のブランドイメージを高めたい」

など、具体的な目的があるはずです。

この目的が曖昧なままでは、どんな動画を作ればいいのか、誰に何を伝えればいいのか、制作会社にも的確な指示が出せません。

まずは、「この動画で、誰に、何を伝えて、最終的にどうなってほしいのか?」を徹底的に考えてみてください。

秘訣2:誰に届けたい?

目的が明確になったら、次に考えるのは

「その目的を達成するためには、どんな種類の動画が一番効果的なのか?」

ということです。

例えば、会社の和気あいあいとした雰囲気を伝えたいなら、社員インタビューや日常の様子を切り取ったドキュメンタリー風の動画が良いかもしれません。

特定の職種の仕事内容を詳しく理解してほしいなら、仕事紹介動画や、その職場で働く先輩社員の一日を追った動画などが有効でしょう。

採用動画には本当に色々な種類があります。

自社の目的とターゲット層(どんな人に見てほしいか)を考え合わせながら、最適な動画のスタイルを選びましょう。

どんな動画の種類があるかについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

▶▶ 採用動画の種類、どれが正解?中小企業こそ知りたい選び方と成功のコツ【簡単診断チャート付き】

秘訣3:やりっぱなしはNG!

成果をどう測るか?事前に「効果測定の指標」を決めておく!

動画を作って公開したら、それで終わり…ではありませんよね。

その動画が実際にどれくらいの効果を上げているのかをきちんと把握し、必要であれば改善していくことが、費用対効果を高めるためには欠かせません。

そのためには、動画を公開する前に「どんな数字で成果を測るか?」という効果測定の指標(KPIとも言いますね)を決めておくことが重要です。

例えば、

  • 「動画の再生回数」
  • 「動画経由での応募者数」
  • 「内定承諾率の変化」

など、目的に応じて様々な指標が考えられます。

これらの指標を定期的にチェックすることで、

「この動画はうまくいっているな」

「ここはもう少し工夫が必要だな」

といった具体的な判断ができるようになります。

採用動画の具体的な効果や、メリット・デメリットについてもっと深く知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

▶▶「採用動画、本当に効果あるの?」その疑問やメリット・デメリット徹底解説!

第3章 「こんなはずじゃなかった…」を防ぐ!失敗しない採用動画の外注先選び5つの鉄則

採用動画を外注しようと決めたものの、いざ制作会社を探し始めると「どこに頼めばいいんだろう…」と悩んでしまいますよね。

数多くの制作会社の中から、自社に本当に合ったパートナーを見つけ出すのは、なかなか大変な作業です。

でも、大丈夫。

ここで紹介する「5つの鉄則」を押さえておけば、

「こんなはずじゃなかった…」

という後悔をする確率をぐっと減らせるはずです。

鉄則1:実績紹介は鵜呑みにしない!見るべきは「数」より「質」と「自社との共通点」

多くの制作会社が、自社のウェブサイトなどで過去の制作実績を公開しています。

もちろん、実績が豊富なことは一つの安心材料にはなりますが、その「数」だけに目を奪われてはいけません。

大切なのは、その実績の「質」です。

公開されている動画を実際に見てみて、

「この動画、分かりやすいな」

「うちの会社もこんな雰囲気で伝えたいな」

と感じるものがあるか、チェックしてみましょう。

そしてもう一つ重要なのが、「自社との共通点」を探すこと。

例えば、あなたの会社が製造業であれば、同じように製造業の採用動画を手がけた実績があるか。

社員数が同じくらいの規模の会社の動画を作った経験があるか。

こうした共通点のある実績は、制作会社があなたの会社の業界や企業文化、そして採用課題を理解してくれる可能性が高い、という一つの目安になります。

鉄則2:「どこまで丸投げできる?」制作範囲とコミュニケーション体制の確認は必須

「動画制作のことはよく分からないから、全部お任せでお願いしたいんだけど…」

そう考える社長も多いのではないでしょうか。

もちろん、企画から撮影、編集、そして公開まで一貫してサポートしてくれる「丸投げOK」の制作会社は心強い存在です。

ただ、その「丸投げできる範囲」が、具体的にどこからどこまでなのかは、会社によって意外と違ったりします。

例えば、動画の企画や構成案は自社で考える必要があるのか、それともゼロから提案してくれるのか。

ナレーションやBGMの手配は料金に含まれているのか、別途必要なのか。

修正は何回まで無料なのか。

こういった細かい点を事前にしっかりと確認しておくことが、後々の「話が違うじゃないか!」というトラブルを防ぐためには欠かせません。

そして、意外と見落としがちですが、担当者との相性や、報告・連絡・相談がスムーズにできるかといったコミュニケーション体制も、プロジェクトを円滑に進める上では非常に重要です。

制作会社を賢く活用して、ライバル企業に差をつけるための戦略については、こちらの記事も参考になるかと思います。

▶▶ 採用動画戦略!動画制作会社を賢く活用して競合に差をつける!

鉄則3:見積書の比較は表面的な金額だけで判断しない!「作業項目」と「追加料金」を徹底チェック

いくつかの制作会社から見積もりを取って比較検討するのは、外注先選びの基本ですよね。

ただ、その際に注意したいのが、見積書の「総額」だけを見て「こっちが安い!」と即決してしまわないことです。

大切なのは、その金額に「どんな作業が含まれているのか」という作業項目を細かくチェックすること。

A社では基本料金に含まれている作業が、B社ではオプション(追加料金)になっている、なんてこともよくあります。

例えば、

  • 動画の修正回数に上限はあるのか、あるとしたら何回までか。
  • それを超えた場合の追加料金はいくらか。
  • プロのナレーターを起用する場合の費用は?
  • 動画内で使用する写真やイラスト
  • BGMなどの素材費は?

こうした点を曖昧にしたまま契約してしまうと、後から思わぬ追加費用が発生して、予算オーバーなんてことにもなりかねません。

見積書はじっくりと読み込み、不明な点は遠慮なく質問して、納得がいくまで確認しましょう。

鉄則4:契約前に必ず確認!「著作権の帰属」と「二次利用の範囲」

無事に採用動画が完成!さあ、どんどん活用しよう!…

とその前に、必ず確認しておかなければならないのが、

動画の「著作権」が誰のものになるのか、という点です。

一般的に、制作会社に依頼して作ってもらった動画の著作権は、契約内容によって、制作会社側に帰属する場合と、発注者であるあなたの会社側に譲渡される場合があります。

もし著作権が制作会社側にある場合、例えばあなたがその動画を自由に改変したり、別の目的で使ったりすることが制限される可能性があります。

また、動画を「どこで使えるか」という二次利用の範囲も重要です。

自社のウェブサイトやYouTubeチャンネルで公開する以外に、会社説明会で上映したり、営業資料として活用したり、SNS広告で配信したり…

といった様々な使い方を考えているのであれば、それらが契約上問題ないか、追加料金が発生しないかを事前に確認しておく必要があります。

「作ったはいいけど、自由に使えない…」

なんてことにならないように、契約書の内容はしっかりと確認しましょう。

鉄則5:制作後の「動画活用サポート」まで相談できると心強い

採用動画は、作って公開したらそれで終わり、というわけではありません。

むしろ、公開してからが本当のスタートと言ってもいいくらいです。

その動画をより多くの求職者に見てもらうために、

どうやって広めていくか。

YouTubeチャンネルをどう運用していくか。

SNS広告を出すなら、どんなターゲットにどんなメッセージで配信するか。

こうした動画を作った後」の活用方法まで相談に乗ってくれたり、具体的なサポートをしてくれたりする制作会社であれば、さらに心強いですよね。

もちろん、これは必須の条件ではありませんが、もし社内に動画マーケティングに詳しい人材がいない場合や、制作後の運用まで手が回らないかも…

と不安に感じているのであれば、こうしたサポート体制の有無も、制作会社選びの一つのポイントとして考えてみても良いかもしれません。

「作って終わり」にしないための支援があるかないかは、動画の効果を大きく左右することもあるんですよ。

いつでも ご相談ください。

弊社では、お客様の状況に合わせて対応が可能です。

状況に合わせたプランのご提供も可能ですので、動画制作でお困りごとがあれば一度、ご相談ください。

もちろん相談は無料ですので!

▼▼▼ぜひお気軽にお問い合わせください▼▼▼

第4章 社長が知っておくべき、採用動画の外注をスムーズに進めるための段取りと社内準備

いざ採用動画を外注すると決めたら、どんな流れで進んでいくのでしょうか?

また、制作会社に任せるとはいえ、社長や社内の担当者が何もしなくていいわけではありませんよね。

この章では、採用動画の外注がスムーズに進むための基本的な段取りと、社内で事前に準備しておくと良いこと、そして社長自身が「これだけは押さえておきたい!」というポイントについてお伝えします。

これを読んでおけば、きっと安心してプロジェクトをスタートできるはずです。

問い合わせから動画完成までの標準的なステップとは?

制作会社によって多少の違いはありますが、採用動画制作は一般的に以下のようなステップで進んでいきます。

STEP
問い合わせ・初回ヒアリング

まずは気になる制作会社に連絡を取り、どんな動画を作りたいか、予算はどれくらいか、といった基本的な要望を伝えます。

制作会社側からは、より詳しい話を聞くためのヒアリング(打ち合わせ)の日程調整などの連絡があります。

STEP
企画提案・見積もり

ヒアリング内容に基づいて、制作会社が具体的な動画の企画案(どんな内容で、どんな構成で、どんな表現にするかなど)と、それに基づいた見積もりを提示してくれます。

STEP
契約

提案内容と見積もりに納得がいけば、契約締結となります。

契約書の内容は、先ほどお伝えした著作権や二次利用の範囲なども含めて、しっかりと確認しましょう。

STEP
撮影準備

契約後、いよいよ動画制作が本格的にスタート。

撮影場所の選定

出演者の手配(社員に出てもらう場合はその調整)

撮影スケジュールの決定

絵コンテ(動画の設計図のようなもの)の作成

など、撮影に向けた準備を進めます。

STEP
撮影

事前の準備に基づいて、実際に動画の撮影を行います。

撮影当日は、制作会社の指示に従いながら、協力して良い映像が撮れるように努めましょう。

STEP
編集

撮影した映像素材を元に、制作会社が編集作業を行います。

カット編集、テロップやBGMの挿入、ナレーション収録などが行われ、徐々に動画の形が見えてきます。

STEP
試写・修正

編集がある程度進んだ段階で、制作会社から「仮編集版」などの形で動画のチェック依頼がきます。

これを見て、イメージと違う点や修正してほしい箇所があれば、具体的に伝えます。

修正回数には上限がある場合が多いので、まとめて的確に伝えるのがポイントです。

STEP
納品

修正が完了し、最終的なOKが出たら、完成した動画データが納品されます。

納品形式(ファイル形式や解像度など)も事前に確認しておくとスムーズです。

これらの各ステップで、自社がどの程度関わる必要があるのか、どんな情報を提供する必要があるのかを事前に把握しておくと、プロジェクトがスムーズに進みます。

採用動画の制作プロセスについて、もっと詳しい流れを知りたい方は、こちらの記事も参考になりますよ。

▶▶採用動画の制作プロセス徹底ガイド|企画から納品までの流れ

制作会社に「これだけは伝えて!」社長の想いを動画に込めるために

採用動画は、単に会社の情報を伝えるだけでなく、社長や会社の「想い」を伝える大切なツールでもあります。

その想いをしっかりと動画に込めるためには、制作会社に「これだけは伝えてほしい!」というポイントがいくつかあります。

会社の理念やビジョン、そして他社にはない独自の強み

あなたの会社が何を目指していて、どんな価値観を大切にしているのか。

そして、他の会社には真似できない、どんな素晴らしい強みを持っているのか。

これらは、動画のメッセージの核となる部分です。

熱い想いと共に、しっかりと伝えましょう。

どんな人物に来てほしいか、具体的なターゲット像

「誰にでもいいから来てほしい」ではなく、

「こんなスキルを持った人に」

「こんな価値観に共感してくれる人に」

といった、具体的な求める人物像を明確に伝えることで、よりターゲットに響く動画を作ることができます。

動画で絶対に伝えたいメッセージ、逆にNGな表現

「これだけは絶対に動画で言ってほしい!」

というキーワードやメッセージがあれば、遠慮なく伝えましょう。

逆に、

「こういう誤解を招く表現は避けてほしい」

「業界の専門用語すぎる言葉は使わないでほしい」

といったNG事項もあれば、事前に共有しておくことが大切です。

これらの情報は、制作会社があなたの会社のことを深く理解し、より心に響く動画を作るための、かけがえのない道しるべになります。

社内の協力体制はどう作る?担当者を決め、情報をスムーズに共有するコツ

採用動画制作を成功させるためには、社内の協力体制も非常に重要です。

特に中小企業の場合、社長が一人で全てを抱え込むのではなく、社内に担当者を立てたり、関係部署との連携をスムーズにしたりする工夫が求められます。

動画制作プロジェクトの社内担当者を明確にする

まず、この採用動画プロジェクトの責任者となる社内の担当者を決めましょう。

その人が制作会社との主な窓口となり、情報共有や意思決定をスムーズに行えるようにします。

撮影対象者への事前説明と協力依頼

もし社員に動画に出演してもら場合は、事前に

  • 「どんな目的で」
  • 「どんな内容の動画を撮るのか」
  • 「どんなことを期待しているのか」

を丁寧に説明し、気持ちよく協力してもらえるような雰囲気を作ることが大切です。

制作会社との窓口を一元化し、認識のズレを防ぐ

社内の複数の人がバラバラに制作会社とやり取りをすると、

  • 情報が食い違ったり
  • どれが本当か分からなくなったり
  • 指示が矛盾したり

して、プロジェクトが混乱する原因になりかねません。

制作会社とのコミュニケーションは、できるだけ担当者に一元化し、社内で出た意見や要望は、その担当者を通じてまとめて伝えるようにすると、認識のズレを防ぎ、スムーズな進行に繋がります。

こうしたちょっとした準備や心がけが、採用動画制作の成否を分けることもあるんですよ。

まとめ:採用動画の外注は「賢い投資」。不安を自信に変えて、最初の一歩を踏み出しましょう!

改めて、採用動画をプロに外注する価値とは?

ここまで、採用動画を外注する際の様々な情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

改めて、採用動画制作をプロの手に委ねることで得られる価値を整理してみましょう。

それは、単に「キレイな動画ができる」というだけではありません。

社長や社員が本来の業務に集中できる環境が手に入り、結果として会社全体の生産性が上がること。

そして何より、採用におけるミスマッチを防ぎ、本当に自社に合った、長く活躍してくれる人材と出会える可能性が高まること。

これらは、目先の費用だけでは測れない、未来への大きな「投資」と言えるのではないでしょうか。

費用対効果への不安を解消し、質の高い採用動画で企業の未来を拓く。

それがプロに外注する最大の価値です。

「いきなり大きな投資は…」とためらうなら、まずは相談から

そうは言っても、

「やっぱりいきなり大きな費用をかけるのは不安だな…」

と感じる社長もいらっしゃるかもしれません。

そのお気持ちも、とてもよく分かります。

そんな時は、まずは制作会社に「相談してみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

多くの制作会社では、無料相談や簡易的な見積もりに対応してくれます。

自社の採用課題や動画で実現したいことを率直に話してみることで、

「うちの会社なら、こんな動画から始めてみるのはどうですか?」

といった具体的な提案をもらえるかもしれません。

もしかしたら、最初は比較的小さな規模の動画から試してみて、その効果を見ながら次のステップを考える、という進め方もできるかもしれません。

あなたの会社の魅力を最大限に引き出す採用動画、一緒に作りませんか?

採用動画の外注に関するお悩みや、

「うちの会社の場合はどうなんだろう?」

といった具体的なご質問、あるいは

「まずはちょっと話を聞いてみたいんだけど…」

というご要望でも大歓迎です。

あなたの会社が持つかけがえのない魅力を、求職者の心に響く形で届け、未来の仲間と出会うためのお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。

どうぞ、お気軽にご相談ください。

▼▼▼ぜひお気軽にお問い合わせください▼▼▼

弊社の動画制作サービスについて、知りたい方は下記も読んでください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次