「会社の魅力を伝えるために、動画を活用したい」
「”ブランディング動画”って、ほかの動画と何が違うんだろう?」
そんな素朴な疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、「ブランディング動画って何?」という基本中の基本から、
そのメリット、成功させるためのポイントまで、誰にでも分かるように順を追って解説していきます。
この記事はこんな方にオススメ
- ブランディング動画を理解したい方
- 動画マーケティングを検討したい方
- 会社の魅力を発信したいが、何から手をつければ良いかわからない方
- 企業の理念に共感する人材を集めたいと考えている方
ブランディング動画とは
一言でいうと、ブランディング動画とは会社の「ファン」を作るための動画です。
製品の機能や価格を伝えるのではなく、あなたの会社の「思想」や「働く人の思い」といった、目には見えないけれど最も大切な価値を伝えます。
例えば、想像してみてください。
- 町の小さなネジ工場が、最新の機械ではなく、
何十年も働く職人の真剣な眼差しや技術へのこだわりを映し出す。 - IT企業が、自社ソフトの便利な機能紹介ではなく、
そのソフトを導入したカフェの店主が、家族と過ごす時間が増えて笑顔になる物語を描く。
これらがブランディング動画です。
視聴者は、ネジやソフトそのものではなく、その裏側にある「物語」や「体温」に心を動かされ、「この会社を応援したい」と感じるようになります。
それが「ファン」になる、ということです。
企業がブランディング動画を活用する3つのメリット
では、ブランディング動画で会社の「ファン」を作ることで、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか。
- メリット1:無形の「企業価値」や「世界観」を直感的に伝えられる
- メリット2:「価格」以外の理由で選ばれる、強固なブランドイメージを構築できる
- メリット3:理念に共感した人材の採用に繋がり、入社後のミスマッチを減らせる
メリット1:無形の「企業価値」や「世界観」を直感的に伝えられる
「誠実な社風」「革新的なビジョン」「地域社会への貢献」といった言葉では伝えきれない価値を、映像と音で瞬時に、そして直感的に伝えることができます。
これが伝わると、顧客は「安いから」「機能が良いから」という理由だけでなく、「この会社の考え方が好きだから」という理由であなたの商品やサービスを選んでくれるようになります。
これは、一度築くと揺らがない、非常に強い信頼関係です。
結果として、長期的に安定した経営基盤に繋がります。
メリット2:「価格」以外の理由で選ばれる、強固なブランドイメージを構築できる
ブランディング動画を通じて会社の思想や物語に共感した顧客は、多少価格が高くても「この会社から買いたい」と思ってくれます。
これは、熾烈な価格競争から一歩抜け出し、
自社の価値を正当に評価してもらえるステージに上がることを意味します。
また、一度「〇〇といえば、あの素敵な会社」というイメージが定着すれば、新しい商品やサービスを展開する際にも、非常に有利なスタートを切ることができます。
メリット3:理念に共感した人材の採用に繋がり、入社後のミスマッチを減らせる
給与や待遇といった条件面だけでなく、会社の「在り方」に共感した人材からの応募が増えます。
これは、単に優秀な人材が採れる、という話ではありません。
会社の価値観と個人の価値観が一致しているため、
入社後の定着率が格段に向上し、社員一人ひとりが高いモチベーションで働いてくれます。
採用コストや教育コストの削減だけでなく、会社全体の生産性向上という大きなメリットに繋がるのです。
ブランディング動画制作の全体の流れ
- STEP1:企画・構成 (コンセプト設定)
- STEP2:撮影 (本音を引き出す)
- STEP3:編集 (コンセプトを最大限に表現)
- STEP4:公開・活用 (情報拡散の方法)
STEP1:企画・構成
動画制作の心臓部であり、成功の9割を決めると言っても過言ではありません。
「誰に、何を伝え、動画を見た後にどうなってほしいのか」を徹底的に議論し、言語化します。
関係者が集まり、自社の強みや歴史、未来のビジョンなどを付箋に書き出したり意見を出し合ったりする「対話の場」を設けることも有効です。
ここで決まったコンセプトが、この後の全ての工程のブレない軸となります。
STEP2:撮影
企画で決まったコンセプトを、具体的な映像に落とし込む工程です。
ただ綺麗な映像を撮るのではなく、「どんな角度から撮れば、社員の真剣さが伝わるか」「どんな照明なら、会社の温かい雰囲気が伝わるか」など、メッセージを伝えるための画作りを考え抜きます。
インタビューでは、本音を引き出すための丁寧なコミュニケーションが求められます。
STEP3:編集
撮影した映像素材に、命を吹き込む工程です。
映像を繋ぐ順番、テロップの言葉選び一つで、伝わり方は全く変わります。
視聴者の感情を動かすBGMの選定や、ブランドイメージに合った色味の調整(カラーグレーディング)など、専門的な技術を駆使して、
企画意図を最大限に表現した一本の動画に仕上げていきます。
STEP4:公開・活用
動画は、完成してからが本当のスタートです。
ただWebサイトにアップするだけでは、見てもらえません。
「誰に届けるか」というターゲットに合わせて、SNS広告で配信したり、展示会で放映したり、営業資料に組み込んだりと、
戦略的な活用計画を立てて実行することが、投資効果を最大化するために不可欠です。
成功のために!制作前に知っておきたい、ブランディング動画の3つの注意点
- 注意点1:社内の「巻き込み」を怠らない
- 注意点2:「作りっぱなし」が一番の失敗
- 注意点3:著作権や肖像権の確認を徹底する
注意点1:社内の「巻き込み」を怠らない
ブランディング動画は、経営陣だけで進めるプロジェクトではありません。
会社の物語を語る上で、現場で働く社員の協力は不可欠です。
制作意図や目的を全社で共有し、「自分たちの会社の動画だ」という意識を持ってもらうことが、映像のリアリティと説得力を大きく高めます。
注意点2:「作りっぱなし」が一番の失敗
素晴らしい動画が完成しても、誰にも見られなければ存在しないのと同じです。
動画制作の予算を考える際、制作費だけでなく、その動画を広めるための「広告・配信費」までセットで考えておくことが重要です。
作った後の活用計画がなければ、せっかくの投資が無駄になってしまいます。
注意点3:著作権や肖像権の確認を徹底する
これは実務上、非常に重要な注意点です。
使用する音楽や写真の著作権、出演する社員からの肖像権の許諾などを疎かにすると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。
特に社員の出演に関しては、退職後の動画の取り扱いなども含め、事前に書面で同意を得ておくと安心です。
不安がある方は、ご相談ください
▶▶動画制作 - ワイビーラボ|動画制作・SNS運用・MEOでデジタル成長をサポート
ブランディング動画の効果を最大化する活用方法
- Webサイトや採用活動での鉄板活用術
- SNSでの戦略的な情報発信
- 営業・商談の「つかみ」として活用する
Webサイトや採用活動での鉄板活用術
企業サイトのトップページや採用ページで、会社の「顔」として活用します。
訪問者は文字を読むより先に、動画であなたの会社の雰囲気を掴んでくれるでしょう。
SNSでの戦略的な情報発信
潜在的なファンや未来の応募者との接点をSNSで作ります。
動画をきっかけに「こんな会社があったんだ」と知ってもらうことができます。
営業・商談の「つかみ」として活用する
商談の冒頭で動画を見せることで、自社の事業内容だけでなく、大切にしている価値観まで短時間で伝えることができます。
アイスブレイクと信頼構築を同時に行える、強力な営業ツールになります。
ブランディング動画の費用対効果と考え方
費用の内訳とおおよその相場
動画制作の費用はピンキリですが、品質や目的に応じておおよその相場が存在します。
- 30万~80万円:
比較的シンプルな構成。インタビューと社内風景が中心で、企画から納品までを少人数で行うケース。まずは始めてみたい、Webサイトに載せる動画が欲しい、という場合に適しています。 - 80万~200万円:
多くの制作会社が提供する標準的な価格帯。しっかりとした企画構成、プロの撮影クルー、オリジナリティのある編集など、対外的なブランディングを目的とした動画として十分なクオリティが期待できます。 - 200万円以上:
タレントのキャスティング、大規模なロケーション撮影、CGの活用など、テレビCMに近いクオリティを求める場合の価格帯です。
効果測定で見るべき指標
効果測定では、以下のような具体的な指標を追いかけ、その変化を分析しましょう。
- Webサイトの指標:
動画を掲載したページの平均滞在時間が伸びれば、視聴者が会社自体に興味を持った証拠です。問い合わせや資料請求といったアクションを示すコンバージョン率が向上すれば、動画が信頼醸成に直接繋がったと言えます。 - 動画自体の指標:
最後までどれだけの人が見てくれたかを示す視聴維持率は、物語の魅力度を測るバロメーターです。動画の最後に設置したリンクなどがどれだけ押されたかを示すクリック率は、メッセージが響いたかを測る指標になります。 - ブランド認知の指標:
会社名での検索数がどれだけ増えたかを示す指名検索数の増加は、ブランド認知が拡大している強力な証拠です。SNSでの「いいね」やシェア、コメントの割合を示すエンゲージメント率が高ければ、ファンが自発的に情報を広めてくれていることが分かります。
【外注する場合】信頼できる制作会社の選び方
制作会社に聞くべき3つの質問
良いパートナーを見つけるために、初回の相談でぜひ以下の質問をしてみてください。
- 質問1:「弊社の事業課題(例:採用、認知度)に対して、動画でどのような貢献ができると考えますか?」
こちらの課題を理解し、動画を手段として戦略的な提案をしてくれるか、その思考力が分かります。 - 質問2:「過去の事例で、クライアントの課題をどのように捉え、動画で解決に導いたか、具体的なプロセスを教えてください。」
単に「良い動画を作った」という結果だけでなく、課題解決までのプロセスを聞くことで、その会社の仕事への向き合い方や実力が分かります。 - 質問3:「制作後の活用方法について、どのような提案がありますか?」
動画を作って終わり、ではなく、その後の成果まで一緒に考えてくれる会社かを見極めることができます。
他にもある!企業で活用できる動画の種類
- 商品紹介動画
- ハウツー・マニュアル動画
- お客様の声・導入事例動画
商品紹介動画
商品の魅力や使い方を分かりやすく伝え、視聴者の購買意欲を高めることを目的とした動画です。
ブランディング動画とは異なり、機能やスペックを伝えることが主目的となります。
読んでみてください
ハウツー・マニュアル動画
製品の組み立て方やソフトウェアの操作方法などを解説し、顧客サポートの効率化と満足度向上に貢献します。
お客様の声・導入事例動画
実際に製品やサービスを利用したお客様に登場してもらい、その効果や感想を語ってもらうことで、第三者からの客観的な評価として信頼性を高めます。
従来の動画との違いは?「宣伝」から「共感」への進化
なぜ今、これほどまでに「共感」を呼ぶ動画が重要視されるのでしょうか。
背景には、インターネットとSNSの普及により、誰もが膨大な情報に触れるようになったことがあります。

(出典:博報堂)
かつてのテレビCMのように、企業が一方的に「これが良いですよ」と宣伝するだけでは、無数の情報の中に埋もれてしまいます。
だからこそ、視聴者が自ら「応援したい」「誰かに教えたい」と感じるような、
心を動かす「共感」や「物語」が、企業のメッセージを届ける上で不可欠な要素となっているのです。
まとめ:ブランディング動画は、自社の「らしさ」を伝える最強のツール
ブランディング動画とは何か、その全体像をご理解いただけたでしょうか。
会社の思想や文化といった、あなたの会社だけの「らしさ」を伝え、共感してくれるファンを育てるための強力なツールです。
まずは「自社が本当に伝えたい価値とは何か」を社内で話し合うことから始めてみてください。
プロ品質を体感したい方はぜひご相談ください。
▼▼▼いつでもお問い合わせください▼▼▼