「うちの会社も、そろそろPRに動画を活用したい」
「でも、いったい何から手をつければいいんだろう…」
会社の魅力を伝え、事業を前に進めるために動画が有効なのは、多くの方が感じていることですよね。
ただ、いざ始めようとすると、「採用向け?それとも商品紹介?結局どの動画が一番効果的なんだ?」と、最初の方向性で悩んでしまうケースは少なくありません。
でも、ご安心ください。
この記事は、そんなあなたのための「最初の羅針盤」です。
企業PR動画の基本のキから、あなたの会社の目的にピッタリな動画の種類、そして制作を依頼する前に押さえておくべきポイントまで、専門用語を一切使わずに分かりやすく解説していきます。
読み終える頃には、「よし、うちが今やるべきは、この動画だ!」と自信を持って、次の一歩を踏み出せるようになっているはずです。
そもそも企業PR動画って、どんな役割があるの?
企業PR動画は会社の「伝えたいこと」を届ける万能ツール
企業PR動画とは、ひと言でいえば、会社の「伝えたいこと」を映像と音の力で届ける、とても強力なコミュニケーションツールです。
例えば、会社の理念やビジョン、大切にしている文化。
あるいは、製品やサービスに込められた想いや、他にはない技術力。
そういった「目には見えないけれど、とても大切な価値」を、物語として分かりやすく伝え、見る人の心を動かすことができます。
なぜ今、多くの企業が動画に注目するのか?
「最近、動画、動画ってよく聞くなあ」と感じていませんか?
それもそのはず、今や動画はビジネスに欠かせないツールになりつつあります。
事実、電通グループが発表した調査によると、動画広告の市場はすさまじい勢いで成長を続けており、多くの企業がその効果に注目していることが分かります。

(出典:電通 株式会社)
なぜなら、動画にはこんなメリットがあるからです。
- 短い時間で、たくさんの情報を伝えられる
- 文字や写真だけよりも、記憶に残りやすい
- スマホとの相性が良く、SNSで広まりやすい
忙しい現代人にとって、短時間で直感的に理解できる動画は、まさにピッタリの情報伝達手段なんですね。
企業PR動画がもたらすメリットについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
読んでみてください
【目的別】企業PR動画の種類を徹底解説!あなたに合うのはどれ?
さて、ここがこの記事の一番の肝となる部分です。
一口に「企業PR動画」と言っても、その目的によって様々な種類があります。
会社の課題と照らし合わせながら、「うちの会社に最適なのはどれだろう?」という視点で読み進めてみてください。
① 会社の「顔」を作る:ブランディング動画
これは、企業の理念やビジョン、世界観を伝え、社会的な信頼や共感を育むための動画です。
「この会社、なんだか応援したいな」「この会社となら、良い仕事ができそうだ」と思ってもらうことを目指します。
- 主な目的: ブランドイメージ向上、信頼獲得
- ターゲット: お客様、取引先、従業員など広範囲
- 最適なチャネル: 自社サイト、YouTube
- 推奨フォーマット: 高品質なシネマティック形式(16:9)
会社の認知度を上げたい、競合他社との違いを明確にしたい、といった場合に最適な動画です。
② 未来の仲間を集める:採用動画
仕事内容や職場の雰囲気、そして何より「そこで働く人」のリアルな声を通して、「この会社で働きたい!」と思ってもらうための動画です。
- 主な目的: 優秀な人材の獲得、採用のミスマッチ防止
- ターゲット: 求職者(特に若年層)
- 最適なチャネル: TikTok, Instagram, YouTube ShortsなどのSNS
- 推奨フォーマット: リアルさを重視した短尺の縦型(9:16)形式
採用のミスマッチを防ぎ、会社の価値観に共感してくれる、意欲の高い人材を集めたい企業に特に効果的です。
採用動画の種類や成功のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
読んでみてください
▶▶採用動画の種類、どれが正解?中小企業こそ知りたい選び方と成功のコツ【簡単診断チャート付き】
③ 商品・サービスの魅力を伝える:商品紹介・販促動画
商品の使い方や開発の裏側、お客様の喜びの声などを具体的に見せることで、購買意欲を直接的に高める動画です。
- 主な目的: 売上向上、コンバージョン促進
- ターゲット: 購入を検討している見込み顧客
- 最適なチャネル: ECサイト、SNS広告、YouTube広告
- 推奨フォーマット: 利点を明確に伝えるモバイルファースト(縦型または正方形)形式
新商品をリリースするタイミングや、ECサイトでの売上をもう一段階アップさせたい場合に、大きな力を発揮します。
④ お客様の信頼を勝ち取る:導入事例・お客様の声動画
実際に自社の製品やサービスを利用しているお客様に登場いただき、その効果や満足度を語ってもらう。
これ以上に強力な説得材料はありませんよね。
- 主な目的: 信頼性の証明、検討の後押し
- ターゲット: 導入を検討している段階の企業担当者
- 最適なチャネル: 自社サイト、LinkedIn、営業資料
- 推奨フォーマット: プロフェッショナルなインタビュー形式(16:9)
第三者のリアルな声は、何よりの信頼の証です。
特にBtoB事業や、高額な商品の購入を後押ししたい場合に絶大な効果を発揮します。
⑤ トップの想いを届ける:トップメッセージ・インタビュー動画
社長や経営者自らが、事業にかける想いや会社の未来、お客様への約束を自分の言葉で語る動画です。
- 主な目的: ビジョンの共有、ファン作り
- ターゲット: 従業員、投資家、主要顧客、求職者
- 最適なチャネル: 社内ポータル、自社サイト、LinkedIn
- 推奨フォーマット: 信頼性を伝える直接的な形式(16:9または1:1)
トップの情熱や飾らない人柄が伝わることで、強い共感が生まれ、企業のファンを増やします。
採用活動で候補者の心を掴んだり、会社の理念を社内外にしっかりと浸透させたい時に有効です。
作って終わりじゃない!企業PR動画の賢い活用方法
せっかく時間とコストをかけて作った動画です。
その効果を最大限に引き出すためには、「どう見せるか」という活用方法が非常に重要になります。
自社サイトやSNSで最大限に活かす
まずは、自社の公式サイトやSNSで積極的に発信しましょう。
多くの人がスマートフォンを使ってSNSから情報を得ています。
YouTubeはもちろん、TikTokやInstagramなど、届けたい相手がいる場所に動画を置くことが大切です。
展示会や商談で「伝わる」武器にする
展示会のブースで流したり、商談の冒頭でお見せしたりするのも非常に効果的です。
口頭で10分かけて説明する内容が、わずか1分の動画で、より深く、より魅力的に伝わることも少なくありません。
まさに、営業活動を助けてくれる「秘密兵器」になってくれます。
Web広告でターゲットに直接届ける
作成した動画をWeb広告として配信すれば、まだあなたの会社を知らない潜在的なお客様や、転職を考えている未来の仲間に、直接アプローチすることも可能です。
近年の調査でも、Web広告における動画の存在感はますます高まっています。
失敗しないために。企業PR動画を制作会社に依頼する前にやるべき3つのこと
「よし、作りたい動画のイメージが湧いてきたぞ!」
そう思ったら、いよいよ制作会社への相談を検討するステップです。
でも、その前に。
社内でこれだけは整理しておきましょう、という3つの準備項目があります。
ここを固めておくだけで、その後の進行が驚くほどスムーズになり、「思っていたのと違う…」という失敗を防ぐことができます。
① 動画を作る「目的」をハッキリさせる
一番大切なのが、これです。
今回の動画で、「何を達成したいのか」というゴールを、ひと言で言えるようにしておきましょう。
「技術力のある若手エンジニアからの応募を、今の3倍にしたい」
「新製品の問い合わせ件数を、来月までに50件獲得したい」
目的が具体的であるほど、制作会社も的確な提案がしやすくなります。
②「誰に」「何を」伝えたいか整理する
その動画を、一番届けたい相手(ターゲット)は誰でしょうか?
そして、その相手の心に、一番響かせたいメッセージは何でしょうか?
「モノづくりが好きな工業高校の学生に、うちの会社の技術の面白さを伝えたい」
「価格で悩んでいるお客様に、導入後の費用対効果を伝えたい」
この「誰に」「何を」が明確だと、動画のトーンや表現も自然と決まってきます。
③ ざっくりとした予算と納期を決めておく
現時点で、ざっくりとで構いません。
「だいたい〇〇円くらいの予算で、〇月までには公開したい」という目安があると、制作会社もその範囲内で、実現可能な最善のプランを考えてくれます。
動画制作の費用感について、もっと具体的に知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
読んでみてください
▶▶YouTube運用代行の相場は月いくら?内訳と損しない業者選びの秘訣を徹底解説
まとめ:さあ、あなたに最適な企業PR動画を選びましょう
今回は、企業PR動画の種類から活用法、そして制作依頼の前に準備すべきことまで、網羅的に解説してきました。
この記事でお伝えしたかった大切なポイントは、以下の3ステップです。
- まず「目的」をハッキリさせる(採用なのか、販促なのか)
- 目的に合った「動画の種類」を選ぶ(5つの選択肢から)
- 制作会社に相談するための「準備」をする(目的・ターゲット・予算)
もう「何から手をつければいいか分からない」と悩む必要はありません。
この記事で、あなたの会社が進むべき道の地図は、きっと手に入ったはずです。
あとは、その最初の一歩を踏み出すだけ。
あなたの会社の素晴らしい魅力が、動画を通して一人でも多くの人に届くことを、心から応援しています。
動画マーケティングの全体像については、こちらの記事もぜひご覧ください。
読んでみてください
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